・ペース雑感

エピファネイア川田騎手は「代打」「若手~中堅」ということもあり、立場的に無茶なことは出来ない。
なんとしても「逃げ」は回避したい。
なんとか逃げ馬の後ろくらいに付けたい。
外枠から先行して前に壁を作れるかがカギになる。

ヴィルシーナ内田騎手は宝塚記念で3着に粘ったように、ペースを落としたい。
その他の先行勢にペースを上げて得する馬はおらず、序盤はスローで流れると思う。

スムーズに序盤スローとなると、2010年有馬記念(ヴィクトワールピサ勝利)のように残り6~5Fの下り坂から自然馬群全体にスパートがかかる形になるか。
他にゆったり流れた年は、2007年(マツリダゴッホ)、2006年(ディープインパクト)(2番手は序盤スロー)、2005年(ハーツクライ) など。
この流れになると、後方の馬は簡単には挽回出来ない。
後方の馬が穴を開けるケースであったり、豪快な捲り・追い込みが決まるケースは「序盤流れて中盤緩む流れ」(2008年(ダイワスカーレット))や「序盤中盤早い流れ」(2013年(オルフェーヴル)、2012年(ゴールドシップ)、2009年(ドリームジャーニー))で起こる。
序盤スローになりそうな今年は、先行馬の流れ込みや立ち回りを活かした馬が好走するのでは。


・整理
有馬記念との対比を整理。

●ジャパンカップ組⇒有馬記念
「ジャパンカップ」の要素は「少し内有利なパワーの要る馬場」「緩急の小さい平均~少しハイペース」「広いコース・大回り」。
有馬記念ではそれぞれどんなプラスマイナスがあるのでしょうか。

エピファネイア↓
+「小回り」「パワーの要る馬場」「底力問われそう」
-「外枠」「緩急有りそう」
ジャパンカップのサトノシュレンのようなペースメーカーがいない&壁を作りにくい外枠ということで、今回は少しパフォーマンスを落とすはず。
しかし、中山の「パワーの要る馬場」は合い、ピッチ走法の同馬は「小回り」得意で、序盤スローでも中盤からペースが流れれば「底力」でこなせます。
よって、少しくらいパフォーマンスを落としてもジャパンカップ組では一番でしょう。

ジャスタウェイ↓↓
+「底力問われそう」「調子上向き」
-「小回り」「外枠」「緩急有りそう」「距離」
ジャパンカップでは追走力を活かせたにもかかわらず、エピファネイアに突き放され、スピルバーグやジェンティルドンナを離せませんでした。
いくら調子が落ちていたとはいえ、意外と好条件だったジャパンカップであの程度の走りなら、条件悪化の有馬記念では間違いなく他馬に逆転されます。
イレギュラーなペースで追い込みが利かない限り、見せ場なくレースが終わるでしょう。

ジェンティルドンナ↓
+「内枠」
-「パワーの要る馬場」「直線勝負になりにくい」「小回り」
ジャパンカップは「パワーの要る馬場」「追走力が問われる流れ」で4着に踏ん張りました。狙ったレースはベストな展開で無くとも格好は付けた形です。
中山2500mは直線が短いので、苦手な流れになった際、東京競馬場のような踏ん張りが利かないかもしれません。
内枠を活かして最後の直線まで溜めれば着を拾える可能性はありますが、前進は期待できません。

ワンアンドオンリー↑
+「どこかで緩みそう」
-「小回り特有の忙しさ」
とにかく弱点の「追走力」をカバーするべき。
横山騎手が「小回り特有の忙しさ」を受け流す術を持っていれば前進があります。
「後方ポツン」や「単騎先行~中団」戦法とペースが噛み合えば、ジャパンカップ組では上位に浮上。

フェノーメノ↑?
+「序盤スロー濃厚」「前走よりは調子良い」

序盤スローから先行押し切りは「2012年セントライト記念」「2013年日経賞」で経験しているのでプラスです。
しかし、近走は「先行力」が全く感じられません。
調子が上向いていて、「先行力」が戻っていれば「序盤スロー」を味方につけての好走が考えられます。


●別路線⇒有馬記念

ゴールドシップ↑
+「パワーの要る馬場」「緩急有りそう」
-「外枠」「序盤スロー濃厚」「位置のリカバリー出来ない」
阪神2200mはスタートから直線が長く、出遅れても先行策が取れます。
中山2500mではそれが出来ないのが何より痛いですが、その他の条件は悪くないので、無理せずに前と差を詰めるシーンが有れば好走しそうです。
序盤スローから先行馬がスパートを決めて最後まで止まらないとなると、流石にゴールドシップといえども持続力で挽回するのは厳しいので、そこはペース次第。

トーセンラー…
+「下り坂」「内枠」
-「パワーの要る馬場」「急坂」
距離も問題なし、内枠と悪くありませんが、小柄なディープ産駒ということで、「パワーの要る馬場・コース」は合いません。
「序盤スロー」を活かして、後ろの馬の出番がなくなるような効率的なスパートを仕掛ければ、なだれ込みも可能でしょう。

ラストインパクト…
+「下り坂」「距離」
-「菱田騎手」
それなりの持続力・底力を示していて、ゆったりと流れて下り坂からスパートがかかる中山2500mは適性面でも合います。
菱田騎手は下手な騎手ではありませんが、やはりこの大舞台が中山初騎乗となるのは心配です。

ウインバリアシオン↑
+「距離」「どこかで緩みそう」
-「序盤スローで先行馬止まらなさそう」
少なくともどこかで緩みが発生する中山2500mは同馬の追走力の無さをカバー出来る条件。
前走は中距離色の濃い競馬になったとはいえ、状態・能力が戻りきっていませんでした。
そもそも、2012年宝塚記念の4着は自力勝負に持ち込める馬であることを示したのに、それ以降は追走力に陰りを見せていて衰え(脚部不安によって能力を失った?)を見せています。
2014年日経賞のようにペースアップしないうちに押し上げてしまうか、他馬の捲りに乗じる形なら着に滑り込むかもしれません。
同馬はスローに進めているのに、先行馬が好走できないという相当イレギュラーな流れになれば、好走の目はあります。