「女傑」に相応しい走りでした、ジェンティルドンナ。

ラップ:7.0 - 11.8 - 12.3 - 12.6 - 12.5 - 13.6 - 13.2 - 13.0 - 12.3 - 12.4 - 11.5 - 11.2 - 11.9


勢いよく飛び出したヴィルシーナ。
内田騎手は絶対に「逃げ」の手に出ようと考えていたのでしょうね。

その直後に付けたのはやはりエピファネイア。
逃げの直後に付けるまでは良かったのですが、あまりにもスローで追走力を活かせませんでしたね。
欲を言えば、ヴィルシーナに競りかけて序盤からペースを引き上げるのがベストでしたね。
テン乗りでそこまでのことが出来る騎手はなかなかいないと思いますが。

そのスローの中、4番手に付けたジェンティルドンナは実にスムーズなレース運びとなりました。
レース上がり3Fが「34.6秒」という有馬記念らしくない上がり勝負に恵まれた面は確かにあると思います。
しかしその「恵まれ」が勝利に繋がったのは、同馬が「先行力」「勝負強さ」を備えていたからでしょう。
私の見立てで同馬の戦績を振り返らせていただくと、「自分のゾーンになれば絶対勝つ」といった印象が強いです。
決してオールマイティな馬ではありませんでしたが、それでもG1・7勝の実績を挙げるのですから、同馬が持つ「ピンポイントの勝負強さ」は、競馬史に残る資質です。

穴を開けたトゥザワールド。
弥生賞の頃から同馬の操縦性の高さ(立ち回りの器用さ)は高く評価されていました。
同馬が備える「キレ」「パワー」はトゥザヴィクトリー、トゥザグローリーに続くトゥザ一族の特性なのでしょうね。
内を縫うように差したビュイック騎手の好騎乗も見事でした。

珍しく好スタートを切ったゴールドシップ。
惜しむらくは、馬場が例年より軽かったことと上がり3Fの競馬になってしまったこと。
岩田騎手は前への意識もそれなりに有ったと思いますが、このペースなら更に前に付けて仕掛けを早めたいところでした。
岩田騎手との相性は悪くなさそうなので、条件が噛み合うレースで「ゴールドシップの競馬」を披露して欲しいですね。

明らかに脚を余したジャスタウェイ。
適性面でのプラスが無く、ハイペース中距離戦で圧勝した同馬の「底力」も、このスローペースでは封じられました。
また福永騎手の消極的な騎乗によって、勝つことは絶望的な後方の位置取りとなっていました。
勝負どころで遅れて仕掛けられた同馬が、上位馬を最速上がりで追い詰めたのは見事でした。
適性外でこの走りが出来るのですから、まだまだ衰えは感じられません。
引退が惜しい馬ですね。
福永騎手のレース後コメントには首をかしげたくなりますが、馬の強さに関しては文句ありません。
私としても、「適性」を「絶対能力の違い」でカバーしたとこに驚きを隠せません。