ダート中距離のイメージを掴むために、少し区分分けをしてみます。

・テンから中盤の速さが問われる「スピード持続力(レース前半の能力)」コース。
・中盤から上がりの速さが問われる「持続力(レース後半の能力)」コース。
・中盤の速さのみが問われる「底力(レース中盤の能力)」コース。
・テンと上がりの速さ、中盤の緩さが問われる「キレ・瞬発力(レース中の緩急能力)」コース。
 
の4つに分けてみますね。


「スピード持続力」が問われるコース
テンのスピードを活かしてそのまま好走出来るコースがこの条件に当てはまります。
要するに、スピードのある逃げ・先行馬が有利なコースです。

・小倉1700m


「持続力」が問われるコース
捲りが利くコースであったり、後半のトータルタイムをまとめれば好走できるコースがこの条件に当てはまります。
要するに、末脚の持続力がある馬が有利なコースです。


「底力」が問われるコース
テンと上がりよりも、レース中盤の速さに耐えることで好走できるコースがこの条件に当てはまります。
要するに、底力を備えた馬が有利なコースです。

●中山1800m
テン36.5~37.2秒。4m上る。
中盤37.5~38.1秒。4m下る。
上がり37.7~38.3秒。
全体としては、テンでスピードが要求されず、中盤が早くなり、上がりがかかる印象。

・有利
一貫ペースが得意な逃げ先行馬。


「キレ・瞬発力」が問われるコース
「早いテン→緩い中盤→上がり」というように、ダートでは珍しい緩急を利して好走できるコースがこの条件に当てはまります。
要するに、キレ・瞬発力のある馬が有利なコースです。

●阪神2000m
テンの平均は35.4~35.6秒。ダート2000mのテンとしては早い。芝スタートでダッシュが付きやすいためであろう。
中盤の平均は51.4~51.8秒。
上がりの平均は36.9~37.2秒。
全体としては、芝スタートで早くなり、キツい1・2コーナーでペースが落ち、中盤が緩み、上がりで少し加速するという印象。

・有利
―芝を経験している馬(緩急に対応できるため)。
例:同条件のG3シリウスSの好走馬
2014年3着トウシンイーグル、2013年2着ナイスミーチュー、2012年1着ナイスミーチュー、2012年2着ヤマニンキングリー、2011年1着ヤマニンキングリー、2011年2着キングスエンブレム、2010年1着キングスエンブレム、2009年2着ダークメッセージ、2008年3着ダークメッセージなど。
―軽斤量馬(軽斤量馬は「ダッシュ力」や「キレ」の面で優位に立てるため)。

・不利
―一貫ペースが得意な逃げ先行馬(早いテンなど緩急に対応できない)。
例:同条件のG3シリウスSで人気を裏切った馬。
2013年1番人気13着サトノプリンシパル。前走レパードSは一貫ペースで2着。好指数の御嶽特別、伏竜Sはテン36.5秒、37.3秒と共に遅く、テンのスピードを示していなかった。
2011年3番人気10着タナトス。前走は中山2400mで勝利したのものの中盤こそ緩いもののテンと上がりも遅くスピード不足。芝戦は2走経験しているがどちらも大敗で、緩急に対応出来ていなかった。
2009年2番人気11着ナムラハンター。圧勝した灘Sはテン緩く中盤早い「底力ラップ」を追走したもの。緩急戦での実績は無かった。




参考サイト
ストライド競馬新聞
KLAN 
競馬ラボ