ネットのニュースで見た。後藤騎手。

騎手という仕事は背負うものが重い。
ファンサービスをするということは、その背負うものの重みが増えるということ。

見た目では明るく振舞っていても、彼が背負うものの大きさは計り知れない。

騎乗している時にその重みと怖さと辛さが頭を過ったなら、こんなに苦しいことは無い。
同時に、その苦しみを安易に吐露してしまえば同情を買うことは出来ても騎手としての信頼を失ってしまうかもしれない。

周りの人は気付いてあげられなかったのではない。
彼は騎手として在るために苦しみを隠していたのだから。


騎手は個人競技だが個人競技ではない。
サッカー、野球ならチーム責任という言葉があるし、スキーやスケートは個人の責任で済む。もちろん支えてくれる人との関わりは小さくないが。
しかし騎手は、馬主、調教師、助手、血統、その馬の価値、競馬ファン……それら全てを背負ってレースに挑む。
それが一瞬の判断のミスでぶち壊しにしてしまうリスクを背負っている。
意識せざるを得ない。


死ぬくらいなら騎手の全てから逃げて欲しかった。
でも騎手として表舞台に立つことを考えると、逃げられる状況ではないのかな。